ナチュラル語り

お酢の魅力、再発見 !! 私市醸造

私市醸造

調味料の中で、利用が最も少ないといわれる「酢」。
老舗メーカーの私市(きさいち)醸造(千葉県鎌ケ谷市)より講師をお招きし、酢の魅力や製造時のこだわりを聞くと共に、調理実習を通じてその活用術を楽しく身につけました。

調理実習の様子はこちらから→学んで、食べて… お酢の魅力、再発見 !! 私市醸造商品学習会

私市醸造のついて

食酢や調味酢など、酢全般の製造販売が主な事業。寿司店や加工メーカーにも卸しています。創業は大正11年!今年で96年を迎える老舗です。

酢のつくり方

伝統的な「木桶仕込み」と、「タンク仕込み」の2つの発酵法を採用しています。
木桶仕込みは、木桶に原料を仕込み2~3か月をかけて発酵。
香りとコクが深く、高級割烹でも使われているそうです。
一方のタンク仕込みは発酵効率がよく、24時間で酢が完成。
原料の香りを活かし米酢など加熱しない用途で活躍します。

木桶について

洗剤が使えず、たわしで丁寧に洗う必要があります。
維持管理に手間が掛かることから、大手メーカーなどは木桶の使用をやめていったそうですが、同社営業部の野口さんは、
「木の香りで、カドが取れて酢がまろやかになる。木桶を(次代に)残すのが社のこだわり」と話します。

原料へのこだわり

木桶仕込みでは、吟醸酒の酒粕を3年以上熟成させたものと、サトウキビだけでつくった非遺伝子組み換えアルコールを使用します。

野口さんからメッセージ

「酢が苦手な男性や子どもは多いですが、うまみや甘さと組み合わせるなどして、酢を使った料理を食卓に少しずつ増やしてほしいです」

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