ナチュラル語り

なぜナチュラルコープでは扱わないの?   生活用品にひそむ危険性シリーズ 3

なぜナチュラルコープでは扱わないの
一般的によく使われている商品ですがナチュラルコープでは買えません。
その理由は?

ポリ塩化ビニル(塩ビ・PVC)

ポリ塩化ビニルとは一般的な合成樹脂(プラスチック)の一つで、塩化ビニルモノマーを付加重合させて合成されます。
しかし、それだけだと硬くて脆く、紫外線に当たると劣化しやすいため、柔らかくする成分や劣化を防ぐ安定剤を加えています。その添加物も有害である可能性があります。

☆高温で焼却すれば有害物質は出ないとの見方もありますが、温度に関係なくダイオキシン類は発生するという意見もあります。また、焼却によって添加物がどのように変化するのかも不明です。
塩素を大量に含むものを焼却すると、焼却炉および排煙処理装置などに酸腐食をおこし、消耗が激しくなります。そのため、処理業者では塩ビを含む廃棄物は焼却せずに埋め立てることもあり、少ない埋立地を圧迫することにもなります。

☆ナチュラルコープの商品選定基準☆
塩化ビニル・塩化ビニリデンを使用したものは取り扱わない。
「食品または口にふれ、かつ高温になる使用環境」で発がん性が疑われる樹脂類を使用しない。(例外:ビデオテープ、CD、包丁の柄、なべの取っ手等)
企画商品においては、塩化ビニール類は原則使用禁止とするが、主要原材料での塩化ビニール類の使用がない商品について、必要性を考慮した上で取り扱うことが出来る。
生活上不可欠なものについて、電気コード等一部使用を認める。

フッ素樹脂加工(テ○ロン加工)

フッ素加工フライパンテ○ロンとは商品名です。
フッ素と炭素によってできたもので、1938年にアメリカのブランケット博士が発見しました。
特性として、熱に強い・ものがくっつきにくい・水や油をはじく等があります。
ただし、使用上の注意点として以下のことを守る必要が有ります。

・正しい温度で使用する
・空焚きしない(毒性のある化学物質が発生する恐れがある)使い方を注意すれば安全性に問題はないとの報告があります。

☆ナチュラルコープの商品選定基準☆
フッ素樹脂加工品への安全性には疑問点もあることから、ナチュラルコープでは取り扱っていません。

参考:アメリカの市民団体『環境ワーキンググループ』が、通常使用の加熱温度240℃でもフッ素樹脂が分解して有毒ガスが発生すると発表しました。

鉄製フライパンがおすすめ!

ウレタン塗装

木製食器の塗料として、漆代わりに使われます。
劣化するとはがれ、体内に入る可能性があります。

☆ナチュラルコープの商品選定基準☆
食器・調理器具は、フッ素樹脂加工・ウレタン塗装・有機溶剤を使用したものは取り扱いません。
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『NMP』という言葉を聞かれたことはありませんか?
NMPとは有機溶剤のひとつ、『N-メチル-ピロリドン』の略語です。
ポリウレタンラッカーの製造に、約30年間使われ続けています。
ペイントリムーバーやエレクトロニクス洗浄剤としても広く用いられています。NMPは、環境への影響や水生動物への影響はほとんどなく、生物学上簡単に分解します。
しかし最近の研究で、NMPが妊婦の皮膚に接触すると胎児に危険をもたらすことがわかりました。「生殖毒性」と言われます。
NMPは乾燥中に蒸発する溶剤ですので、NMPを含む塗料が湿った状態で皮膚に接触したときに害となります。
NMPは皮膚を通じて吸収され、胎児に毒性影響を及ぼすとの報告があります。

くらしを考える委員会ニュースNo.9より

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