ナチュラル語り

30年間のお付き合い! かもめパン〜国産小麦100%パン開発までの道のり〜

かもめパン
ナチュラルコープ 30年の歩みを振り返り、生協としてスタートし、これまで成長してきた思い出を辿って、
設立当初からお付き合いのある「かもめパン」の藤江常務にインタビューをお願いしました。

ナチュラルコープは、30年前、輸入小麦と添加物を使用しているパンを扱っていましたが、
安心して食べられるパンを求める声が組合員から多数寄せられ、国産小麦パンを開発する方針を固めました。
そこで、かもめパンに強く要望を出し、国産小麦パンの商品開発に挑むことになりました。

〜藤江常務のお話より〜

開発の苦労

かもめパン藤江常務
無添加で国産小麦100%のパンを作るのは難しく、ふんわりとやわらかい食感を出せませんでした。
何度も試作を繰り返し、商品化するまでは長い道のりでした。季節によって温度管理や発酵のタイミングなど細心の注意を払って焼き上げます。その後も失敗する頻度が高くて作り直しは当たり前、手間もコストも余計にかかりました。

 

改善を重ねて

販売当初は組合員数も少なく、登録会員制の「パンの会」を募ったり、工場見学を企画するなどPRしました。
食感を向上させるために、職人を増やして研究・試作に励み、組合員モニターを実施して意見を取り入れました。
さらに食パンの種類を増やし、利用しやすさを追求しました。菓子パンも充実させました。
始めて10年ほどたってようやく軌道にのりました。

人とのつながりが第一!

ナチュラルコープの担当者が大学の後輩だったこともあり、良好な関係を築いてきました。
人とのつながりを第一に仕事をしています。
商売で最も大事なことだと思います。
以前、工場が火事にあった時、ナチュラルコープなど仲間からの支援を受けて本当に有難かったです。
当社の無添加・国産小麦のパンが買えるのはナチュラルコープだけ!自店舗や他店には出さない、
そのこだわりを守りたいですね。

最初に相談を受けた当時、グリーンコープではすでに国産小麦パンを扱っており、
九州の工場まで私と工場長が日帰りで強引に視察に連れていかれましたよ(笑)
あのパンはボソボソしてひどかった!
もっと美味しいパンが作れないかと考える契機になりました。
今となっては、やって良かったと満足しています。

スタート時は群馬産の小麦粉でしたが、よりおいしいパンに向く北海道産「はるゆたか」に変更しました。
現在ははるゆたかの生産が減った関係で、「はるよ恋」です。
材料は輸入小麦より7〜8割も高いのですが、最低限の値上がりで済むよう努力しています。
市販の食パンは国産と謳っていても、国産小麦粉の含有率は10〜20%程度だそうですね。

かもめパンの生産者情報はこちらから

みんなの声「バケット」

みんなの声「かもめパンの小倉デニッシュ」

かもめぱん国産小麦のブランデーケーキ