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福島のこども保養プロジェクト

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ナチュラルコープは3月25日~29日に開催された「福島のこども保養プロジェクト」にボランティアスタッフとして参加しました。

神奈川県生活協同組合連合会他主催のこのプロジェクトは震災後、未だ外遊びを制限されている子どもたちに安心して遊べる機会を提供し、心のケアと明日への活力を育む事を目的としています。
40名の子供が、表丹沢野外活動センターを拠点に神奈川の自然に親しみました。ナチュラルコープから理事2名職員1名で参加したのは27日の大野山牧場のイベントです。
当日はあいにくの天気で濃い霧がかかり、10m先の視界もままならなかったのですが、晴れていれば相模湾や富士山が望める素晴らしい場所です。

始めに室内で畜産家の話を聞き、クイズを楽しんだり、バターやカッテージチーズを作って試食しました。
食育コーデイネーターからはバランスよく食べる事の大切さを子どもの目線で学びました。
昼食をはさんで午後からは霧雨の中、牛舎に移動し、牛に餌やりをしたり、お乳がどの様に搾られているかを搾乳機に指を入れて体感したりもしました。
子供達の沢山の歓声と笑いにつつまれたひと時でした。

当日は学生を中心とし、沢山のボランテイアが参加していました。
福島大学の学生さんが、「福島から来た」と言うと「かわいそう」という目で見られるのが苦痛です。
と、うつむきながら話し、
「水道水は怖くて飲めないので、水を買っている」
「セシウムを吸収しやすい食物に注意している」
事なども話してくれました。

震災後2年経ってもまだ不自由な生活を強いられているうえ、この先何年続くかもわからないという不安が伝わってきました。
個々人でできる事は限られています。でも、「かわいそう」と他人事で済ませるのではなく、福島がかかえている問題の「今」を知り、寄り添う事はできます。

今回ナチュラルコープは子ども達におやつセットを提供させてもらい、いっしょに遊び、笑顔を見てきました。
これからも色々なかたちで未来を担う福島の子供達と福島の方々とともにありたいと思います。

※神奈川県生活協同組合連合会は…
神奈川県内の地域、職域、大学における 購買生協と医療生協、および共済生協など32組織が会員として加盟し、 組合員のための活動を行っています。
ナチュラルコープは神奈川県生活協同組合連合会に参加しています。