第29期通常総代会 午後企画講演会報告 「食の安全で気をつけたいこと」 講師 天笠 啓祐先生
長年、原発や食の安全性についての諸問題に向き合い、時に行政や大企業にせまり、方針の転換を決断させたご経験もある、ジャーナリストの天笠啓祐先生のお話しを聞きました。
食品添加物と遺伝子組み換え食品を中心に、避けた方が良い食品や、食の安全を守るために私たちができることはなにか、といった内容に約50人の参加者は熱心に耳をかたむけました。
始めに、繰り返される食品偽装事件の背景や、米国産遺伝子組み換え作物が日本の食品に見えない形で多く利用されていることを聞きました。
食品添加物については、個々の添加物がとりあげられ、企業が使用する目的や、健康に及ぼす影響を詳しく教わりました。
表示が簡略化し、一括表示からは読み取れない物質の一例として、豆腐に使用されている「合成のにがり」が、天然にがりと同様に「塩化マグネシウム(にがり)」と、表示されており、区別ができないとの一例が挙げられました。
聴講していた丸和食品の戸村さんから
「一括表示はおかしい。弊社は歩留りが悪くとも、天然にがりを使っていますからご安心ください」
との発言に拍手が湧く一幕もありました。
食を守るための解決策
1 (食品偽装事件などは)知ること、監視すること、忘れないこと。
2 (遺伝子組み換え食品・残留農薬対策は)輸入食品をなるべく食べない。
3 日本の農業を守ることが即、食の安全を守ること。
4 食卓の素材の出所を知る。不明なものは可能な限り使わないこと。
5 (食品添加物対策は)自然の色が大事、きれいな色にだまされない。
6 常温で長期保存はあり得ない。素材から調理。
最後に先生からの
「消費者は一番強い。共に世の中をかえることに取り組みましょう」というメッセージで締めくくられました。
参加者の感想
😆 「国産・地産地消・手作りを大切に」し、「買わないことで企業にアピール」を再認識しました。
😡 幼い孫がいるので来ました。体に良いと思って日頃サプリメントなどを利用している結婚前の娘にも、添加物の危険性を教えたいです。
漠然と体に良くないとわかっていたものの正体がはっきりしました。