【NCYニュース】~放射能を可視化する~ 放射線像・写真展が開催されました
「ヨコハマ❤未来に希望をつなぐ会」の主催による「放射線像」写真展がカナックホールギャラリーAで開催され、
ナチュラルコープは後援しました。
・・・放射能対策委員の感想です・・・
*今は人の立ち入りが許されていない地域で採取された被写体の放射線像が並んでいました。
まず植物たち。葉脈にくっきりと放射能が映し出されています。
次に動物たち。筋肉に、内臓に、翼の先端に、体中に内部被曝と外部被曝の影がくっきりと映し出されています。
最後にかつては人々と共に暮らしの中にあった物たち。事故後放置されたそれらは満編なく放射能の影に覆われています。
会場でこれらの放射線像に囲まれて感じた悲しさや恐ろしさは、染み入るようでした。
何の権利があって私達はこんなにも自然を汚したんだろう・・・
ここにずっと居たら人の放射線像はどんなだろうか・・・
考えるだけでも恐ろしいのですが、人はそれを他の全てに強いたのですね。
それでもなお、また原子力を利用しようとすることに、改めて強い怒りを感じるとともに、
自分たちが手にするものが他にどんな影響を及ぼすのか無関心でいてはいけない、
利用した者にも責任があることをどんな場面でも忘れてはいけないと思いました。
*飛ぶ鳥の羽を見た時に、全体が濃く黒くなっており、自然が広範囲に汚染されたことが可視化され、とても悲しく思った。
*広島の大葉と福島の雑草の比較があり、広島の大葉が透明だったので初め写っていないのだと思った。
よくよく見ると、福島の雑草は真っ黒で汚染されており、汚染されていない広島の大葉は透明なのだと分かった。
放射能は無味無臭で見えないけれど、可視化されたことで分かるインパクトは大きかった。
私たちの意識は時間が経ち薄れているけれど、今でも影響は根強く残っているのだと思った。