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フェアトレードを応援しよう!

—チョコレート、コーヒー、紅茶やバナナなど、世界各国からの輸入食品によって私たちの食生活は豊かに彩られていますが、それらを生産している国、人々のことを考えたことはありますか?—

なぜフェアトレード?

—途上国の生産者を守る仕組みが必要だからです

ナチュラルコープでは原則、国産品を優先して取り扱う方針ですが、農産物などで国産が困難なもの、例えばバナナ、コーヒー、チョコレートなどについてはフェアトレード品を優先的に取り扱うようにしています。
これらを生産している途上国では、安く販売するために正当な対価が生産者に支払われなかったり、生産性を上げるために必要以上の農薬が使用されたり、安価な児童労働に頼ったりといった現実があるからです。
生産者がおいしくて品質の良いものを作り続けていくためには、生産者の労働環境や生活水準が保証され、自然環境にも配慮がされる持続可能な取引が必要です。

フェアトレードは、開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することによって、途上国の生産者や労働者の生活改善と経済的自立を促進する「公平・公正な貿易」の仕組みです。

どんな商品があるの?

ナチュラルコープではオルター・トレード・ジャパン(ATJ)とプレス・オールターナティブ(第3世界ショップ)のフェアトレード商品を扱っています。

●マスコバド糖とバランゴンバナナ

フェアトレード マスコバ糖(黒糖)

砂糖危機をきっかけに
1980年代半ばの砂糖の国際価格の暴落がきっかけとなり、フィリピン・ネグロス島では多くのサトウキビ労働者が仕事を失い子どもたちの飢餓が深刻になりました。この「砂糖危機」をきっかけに、島民の生活を立て直し、自立を支援するためにオルター・トレード・ジャパンはネグロス島伝統のマスコバド糖の輸入を開始しました。
また、農薬を使わないバナナを探していた日本の生協の活動から生まれたのがネグロス島のバランゴンバナナです。

●エコシュリンプ

ATJエコシュリンプ

安全・安心なエビを求めて
1961年輸入自由化以降、日本のエビ消費量・輸入量は急増し、その多くは東南アジアから輸入され、東南アジアでは日本向けのエビを作るために、マングローブの大規模な伐採が行われ、大きな環境問題になっていました。養殖エビでは人工飼料や抗生物質が多用されました。そうした背景のもと、1992年に生協、消費者団体とオルター・トレード・ジャパンによって、インドネシア粗放養殖エビ「エコシュリンプ」の取り扱いが始まりました。

●フェアトレードコーヒー

アジアのコーヒー東ティモール(豆)オルタートレードジャパン

産地の生活向上を応援

国際市場相場に翻弄される小規模コーヒー農家の豆を、安定的、継続的に購入することにより、コミュ二ティの仕事創り、生活向上を応援しています。原産国しかわからない一般的なコーヒーとは違い、フェアトレードコーヒーはスタッフが直接産地に赴き 農園・作る人の理念に共感した、作り手の顔が見えるコーヒーです。

●フェアトレードチョコレート

アトレード チョコ重ね

貧困問題の解決に取り組む

チョコレートの原材料となるカカオ・砂糖・バニラなど、原材料から適正な価格で直接購入し継続的に取引することで、生産者の生活向上を支援し貧困問題の解決に取り組んでいます。

チョコレートと児童労働
チョコレートの主原料カカオ豆は、赤道の南北20度以内の高温多湿な地方で栽培され、産地は西アフリカ、東南アジア、中南米の開発途上国です。
2000年ごろにカカオ生産地での児童労働の実態に注目が集まりました。調査によると何万人もの子どもがカカオ農園の労働に従事し、一部は一度も学校へ通わず、労働内容も農薬や刃物を使用するなど危険なものでした。
このことが知られてからフェアトレードチョコレートの会社は児童労働をなくそうとの取り組みを始めました。
児童労働の背景である貧困をなくすためにも、持続可能な生産と生活を支えるための適正価格での取引が必要です。

●フェアトレード紅茶
フェアトレード シンガンパティ紅茶

生産者の福利厚生に貢献

インド南部のシンガンバティ農園と、北部のシンゲル農園から届いたオーガニックの茶葉を使用。
フェアトレードプログラムと呼ばれる制度を導入し、販売で得たプラスαの収益で、労働者や家族の教育、福利厚生などの充実を図っています。

 

生産者情報はこちらからご覧いただけます

オルター・トレード・ジャパン(ATJ)