エシカルな暮らしの提案 生活アートクラブ学習会

第39期通常総代会後に、総代の皆さんに向けた学習会が開催されました。講師には生活アートクラブの富士村夏樹社長をお呼びし、食と環境について「現在起こっていること」や「私たちはどう行動したらいいのか」についてお話を伺いました。
環境への取り組みが消費者から選ばれる時代が来た
ナチュラルコープは創立以来、環境や食の安全などのいろいろな取り組みをしてこられましたが、これからそれが認められる時代が来ると思います。
加入する生協を選ぶにあたって、脱原発の取り組みをしているから加入したという例。
核兵器に関係する会社との取引は一切しないと打ち出している銀行を選んだ預金者の例。
これからはそのようなことが問われる時代になっています。
自分の食べるものを知ることは大事
料理研究家の枝元なほみさんは「フードロスはキッチンの問題ではない。社会システムの問題」と言っています。キッチンは社会とつながっている。自分の食べるものはどこで、どのように生産されているかを知ることが大事ですが、今の日本(人)は無関心。
遺伝子組み換え食品や、ゲノム編集食品を皆さん食べたくないですよね。
でも、ゲノム編集トマトは市場では「シシリアンルージュ・ハイギャバ」などの名で売られています。皆さんは知識があるので買わないと思いますが知らない人も多い。
ナチュラルコープでは生産現場を見る機会もあるし、勉強できる機会もあるので、是非積極的な活動をしていただきたい。
脱炭素社会への転換を
世界ではティーンエイジャ―が「システムチェンジ」を掲げ、気候変動の問題などに積極的に声を上げています。
日本は環境問題を考えると、生活が犠牲になり、経済が発展しなくなると考える人が多い。
しかし、ドイツなどではもっと進んでいて、環境問題を経済合理性に則って考えるべきとしています。
つまり、人間社会と経済活動の持続性は地球環境に支えられているので、気候変動によってそれが崩れたら経済活動も出来なくなるというのです。
放置竹林の問題

全国で放置竹林の問題が起きています。理由は、生活用品として使われていた竹がプラスチックに置き変わったことや、生産者の高齢化があげられます。
放置竹林は整備しないと周りの森林を荒らし、土砂災害の原因にもなります。対策を行政に相談すると、グリホサートなどの除草剤を無償提供されたりしますが、これは川に流れて海を汚染する原因となります。
生活アートクラブでは、孟宗竹などを原料にした紙をカタログとして使用しています。それにより直近5年間で「二酸化炭素775トン吸収」を実現しました。
取扱商品の紹介
夏向きの商品を展示しましたので直接手に取って試してください。
竹布 シルクのような肌触り、静電気が起きない(スパッツ)
リネン製品 丈夫、乾きやすい(バスタオル)
カヤ製品 通気性、吸水性が良い(かやふきん)
未ざらし木綿 ラップの代わりにおにぎりを包むなど
ササ和紙 和紙にクマザサをすきこんだもの(靴下、アームカバー、バスマット)
