食べる・学ぶ・作る

コンニャクの、いわて屋さんへ工場見学! by 南地区委員会

委員会だより:いわて屋さん

横須賀市のJR衣笠駅から歩くこと数分、橋を渡った川沿いにあるいわて屋さん。
従業員さん、社長さんの笑顔がとってもステキ♥
アットホームさのただよう工場です。

生芋こんにゃくのできるまで

・こんにゃく芋のとれる時期に入荷し、洗浄、冷凍保管

・必要な分を冷凍庫から出し、再び洗浄(皮が黒くなるため)、擂り機で擂る。

・容器に移し、貝殻カルシウムを入れ、手で練ったあと熟成。

・型枠入れ⇒煮沸⇒ボイル殺菌⇒真空包装⇒切断⇒出荷へ

手間のかかる作業ですね!

苦労すること

・こんにゃく芋は、洗っても洗ってもすぐに黒くなる。

・攪拌のむずかしさ⇒職人の熟練のわざが必要、機械にたよれないところ。
(機械の練りから、手練りに変えたそうです。)

その日の芋の状態や気温、湿度などによって貝殻カルシウムの量や練り具合を変えているそうです。

わかったこと

・こんにゃくは、こんにゃく芋を練って固めたものだった。

・一般的なこんにゃくには、農薬がたくさん使われているものが多いこと。

・生芋こんにゃくと表示されていても、こんにゃく芋の粉から作っているところもあること。(粉が売られている)

・厳選された原料 → 低農薬のこんにゃく芋を使用し、貝殻カルシウムを使っていること。

・水は、オゾン水を使っていること。

・ちくわぶは、小麦粉と水だけで作られていること。

・気温によって、おでんのニーズが違うため、その日の気温によってちくわぶの出荷数を変えていること。

Q&A

Q.あくぬきのために、生芋こんにゃくは事前にゆがいたほうがいいのでしょうか?

A.あくぬきは、不要です。

社長談:なぜほかのところであくぬきが必要と書いてあるこんにゃくがあるのか、わたしにもわからない。

見学者談:おそらく、あくぬきが必要なものは、化学薬品を使って凝固しているのではないでしょうか?

いわて屋のこんにゃくは、貝殻カルシウムを使っているから、安全ですね。

見学を終えて・・・

・市販のお惣菜に入っているこんにゃくの量ってごくわずかだけど、農薬まみれで作られたこんにゃくだから怖いのかも・・・

・気温の1度2度の差で、おでんの売れ行きが変わるって聞いて、びっくり。

・昔ながらの製法で作るところが減ってきている。なぜなら、手がかかるから。

「うちの店も、まわりと同じように、こんにゃく粉が出回って、粉からこんにゃくを作るようになった時期があった。・・・でもなんだか違うなと・・・やっぱり芋からやりたくなって・・・そうするとコストがかかる。だめ(倒産)かもしれないと思いながら、いちかばちかやってみた。」
と話す社長さん。

そこに職人魂を見た気がしました。
こんなに貴重なこんにゃくを食べられて、しかも私たちの地域だなんて、ナチュラルの組合員でよかったと、思えた瞬間でした!!!