佳栄丸「猿島のMyわかめを育てよう!」体験報告
“日本古来の伝統食を見直し、身近なSDGsに挑戦していこう”
11月26日(土)午後 横須賀新安浦港の佳栄丸事務所で、わかめの種付け体験をしました。
のどかな漁港をイメージしていたのですが、たくさんのマンションに囲まれた地域でした。
佳栄丸さんといえば、鮮魚BOXでお馴染み。
その佳栄丸の栗山さんのご指導で、まず
わかめの種付けです。
用意していただいたのは太さ1cm位の長いロープと種を仕込んで3~5cm位に育ったわかめの付いた5cm位のひも。
2人一組で、一人が太いロープの撚りを緩めて、ひもが通るようにします。もう一人が、そこにわかめの付いたひもを通し、真ん中がロープにはさまる様にして、ロープのよりを戻します。
これは後でわかめが大きく成長した時、片方が重くなってずれるのを防ぐためです。作業はとても簡単でした。
その後、栗山さんのわかめについてのお話しを伺いました。
わかめは一年生の海藻で、毎年種を植えないといけないそうです。
春、芽カブから胞子が放出され、そればオス・メスの配偶体になり受精して、わかめの赤ちゃんになります。それをひもに付けて幼葉になったものをロープに定植して、そこからいよいよ海に入れられます。あとは自然の力で育つのです。
栗山さんはわかめ専用の一定の温度を保てる冷蔵庫で毎年種を作ります。
今回はメス・オスの配偶体とそれが合体して生えてきた芽胞体を顕微鏡で見せていただきました。
わかめの食感や風味等は、育った地域によって違いがあるので、食べるとどこのものかがわかるそうです。
味の好みにも時代により違いがあるので、それを読みながら調整して生産しています。
環境により味が変わっていってしまうので、雄株と雌株を掛け合わせて、リセットします。
やはり、百聞は一見にしかず、何事も体験してみないとわかりません!
今回参加できなかった組合員さん、次回は是非参加してみてください。
栗山さんありがとうございました。
さて、次の収穫体験が楽しみです。
参 加 者 の 声
🐡初めて伺う話も多く、大変勉強になりました。
自然相手で思うように行かないことも、市場のニーズにも合わせながら、かなり論理的に分析・研究をして、ようやく私達の食卓に届くのだということを知り、深く感銘を受けました。
🐡海はすごい!!
包容力が大きい。小さなわかめの芽が3か月後には3m近くにも育つとのこと。
海藻も魚もすくすく育つ環境を私たちは大事に守っていかなければなりません。
マイクロプラスチック問題をはじめとする海の汚染や気候変動による海の生態系の変化・・・
力強いわかめからたくさんの気づきをもらいました。
食いしん坊通信 Vol.49 2022.12.19発行 ナチュラルコープヨコハマ商品委員会より