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石けんは環境にやさしい!福岡県・地島丸ごと実証実験

 くらしを考える委員会は、11月30日に行われた「合成洗剤追放神奈川県集会」に参加してきました。

しゃぼん玉石けん

基調講演

「石けんは環境にやさしい!福岡県・地島(じのしま)丸ごと実証実験」 

 講師:加藤友和さん

講師の加藤友和さんは北九州市の石けんメーカー「シャボン玉石けん」の石けん推進を担当されています。

●合洗から石けん製造へ

 シャボン玉石けんは創業114年になりますが、1960年代は合成洗剤の製造・販売をして売上を伸ばしていました。

その頃、先代社長が赤い湿疹に悩まされていたところ、石けんの試作品を使ってみると嘘のように肌が綺麗になり、湿疹の原因が自社の合成洗剤だったと知り、「身体に悪いと分かった商品を売るわけにはいかない」と1974年から無添加石けんの製造・販売に切り替えました。

ところがそれから17年間赤字続きで100人いた社員が5人になるほどの苦しい状況を経て、現在まで粘り強く無添加石けんを広めています。

●地島(じのしま)実証実験プロジェクト

 2021年に福岡県宗像市地島の全島民140人に無添加石けんを無償で配り合成洗剤を石けんに切り替えて3ヶ月間使ってもらい、水環境および水性生物にどのような影響を及ぼすかという実証実験をしたそうです。

下水処理場から海へ放流される水を採取して水質調査では、合成成分と汚れが減った、微生物の量と種類が増えたという結果が得られました。またワカメの幼芽の生育にも合成洗剤とは形状に大きな差が認められました。

●無添加の中身を見極めて!

 「無添加」と明記されていてもみな同じではなく、最近では合成洗剤にも無添加とされるものがあり、何が添加されていないのかをきちんと見極める必要があります。シャボン玉石けんでは石けん成分以外のものが含まれないもので、鹸化法(釜だき)で作られた天然保湿成分グリセリンが残る石けんなのでしっとりとお肌に優しい使用感になります。

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 無添加石けんを作り続け情熱を持って広めている方の話を聞き、石けんを使うことの大切さを再確認しました!

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