食いしん坊通信 Vol.10 by商品委員会
今回、商品委員メンバーは、三浦半島先端の佐島、しらす漁師の岩崎さんのところにお邪魔しました。
岩崎さんはしらす漁、加工、販売を一貫して行っています。
しらすは獲ってから2~3時間でゆであげないと美味しくないそうです。
また、ゆで時間、冷却の仕方などは1分違うだけで、味が全く違ってしまうそうです。
午前5時に出航した岩崎さんの船は、しらすを獲ると、全速力で帰って来て加工します。
しらすを知り尽くしている岩崎さん、加工も万全です!
相模湾沿岸は豊かな漁場です。
それは、自然豊かな山があり、そこから流れてくるきれいな川が、豊かな海をつくるからです。
水がきれいだと小さな魚の産卵場、生息場となるアマモが生え、たくさんの魚がきます。
この辺りはアマモがいっぱい生えているそうです。
黒潮(暖流)が流れて来て、親潮(寒流)とぶつかることも豊かな漁場の一因です。
潮の流れは季節によっても、年によっても異なります。
一口にしらすといっても、「かたくちいいわし」「まいわし」「うるめいわし」と3種類の魚の子どものことです。
しらすの99%はお腹にいつも卵があり年中産卵する「かたくちいわし」の子どもです。
知識豊富な岩崎さんのお話しは本当に面白く商品委員はみな引き込まれて聞いていました。
「山、川、砂浜、干潟、海、すべては繋がっているから、自然を守らないと海は守れない」と話す岩崎さんは、もちろん、ナチュラルコープの組合員でもあります(*^_^*)
岩崎さんの「生しらす」と「釜揚げしらす」をご飯にのせていただきました。
ワサビ醤油だけで、絶品の美味しさ!!!
あまりの美味しさに、カルチャーショックをうけていた委員も多くいました。
横須賀の嘉山さんの畑に寄ってお話しをお聞きしました。
帰りに岩崎さんのところから近い、横須賀の嘉山さんの畑に寄ってお話しをお聞きしました。
嘉山さんはあの美味しいトマト、イチゴ、スイカなどをナチュラルコープに出荷してくださっています。
嘉山さんのトマトはすべて露地栽培です。
お日様の光をたっぷり浴びた自然な美味しいトマトですが、露地栽培であるために、風ですれて実に傷がついたり、カラスに狙われたり、病気が出たりと苦労が尽きないそうです。
でも、温室のトマトとは比べものにならない美味しさと栄養価です。
イチゴは8月から植え付けが始まるので、今はその準備です。
今やイチゴは高設栽培(棚の上で栽培する方法)が主流となっています。
栽培作業の省力化のためです。しかし、味が落ちるので、嘉山さんはやらないそうです。
「すごくこだわって、頑固に、継続していかないと良いものはできない」とおっしゃる嘉山さんには、ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。
どうか「もう年だし大変だから引退しようかな?」などとおっしゃらないでくださ~い!!
岩崎さん、嘉山さん、お忙しいところを本当にありがとうございました!
★これで貴方も通!? はみ出しコーナー★
なぶら
さかなの群れのこと。漁師仲間では普通に通じるが、一般人で知っている人はまずいない。使ったらカッコイイかも・・・
一郎、二郎、三郎・・・
苺のランナーのこと。一郎、二郎、三郎、四郎、と順番に繋がって出ます。農業試験場でも使う農業用語だそうです。