食べる・学ぶ・作る

「あいわパン」を訪問しました

昨年末より取り扱いが始まったあいわパン。

地元横浜、弘明寺商店街にある「美味しくて身体がよろこぶパン」を製造するこだわりのパン屋さんです。店主の 佐々木 建治 さんにお話しを伺ってきました。

店舗奥パン工房 -パン生地作り・成形・パンを焼くところ-

70種程のパンを製造している。職人さんが手際よく作業をされている。

小麦粉は北海道産の契約栽培小麦「ゆめきらり」を使用。ネオニコチノイド系農薬も不使用。 マーガリン・ショートニング不使用。様々な工夫をこらし安心で美味しいパンを製造。

2階キッチン -調理できる許可をとっている-

2升炊きの炊飯器であんこや甘酒・カレーパンの具などを作っている。

他にサンドイッチやパンの具材・クリーム・チョコクリーム等の調理もする。

米粉製品の専用工房 -小麦粉は持ち込まない-

店舗から徒歩1分ほどの別棟。小麦粉を持ち込まないグルテンフリーの工房。

KOMEdePAN・米粉のあんぱん・チョコパン・レーズンパンを製造。

他にもグルテンフリー製品を試していきたい。

佐々木さんの  こだわり   工夫

  • カレーパンはココナツオイルをまぶして焼くのでカラッと仕上がる。カレールウは上大岡にある会社の無添加やさいカレーのルウを使用。化学調味料不使用・グルテンフリー。学校給食にも使われている。
  • チョコクリーム(米粉のチョコパン・フォンダンショコラに使用)はカカオ・ココナッツオイル・砂糖を用いてできるので自社で炊いている。
  • 食パンの砂糖の代わりに甘酒を使用。食パンは日常的に食べるものなのでそこには良いものを使いたい。 店頭に並んでいる2種類の食パン(甘麹食パン)に使用。甘酒は糖類ではあるが砂糖よりはまし。甘酒の材料は知り合いから無農薬の米を仕入れている。麹も有機のものを使用。甘酒を使用すると膨らみづらくなるのが難点。
  • クロワッサンにバターを使っている。一般的にはマーガリンやコンパウンドバターを使っているお店が多い。100%バターで安価に抑えるために、自社でポンドバターを織り込み用に平らにして生地に織り込んでいる。
  • 展示会で出合った石窯で焼いたクロワッサンがサクサクだった→自社では石窯ではないので小麦粉の配合を工夫し石窯で焼いたようにサクサクに焼き上げることができた。天使のクロワッサンと命名。
  • 朝3~4時からひとりで工房にいる時は、ずっとあれこれ考えている。ふと思いついてあれやってみようとか、お客さんやスタッフの言葉や様子で考えつく事もある。仕様が変わることがありスタッフは大変だと思うが、試作品にも厳しく評価してくれるのでありがたい。10年やっていてもそんな感じ。   

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*甘麹食パンクロワッサンは現在ナチュラル・コープでの取り扱いはありません

参加者の感想

  • あんこやクリーム、惣菜パンの具やフィリングまでお店で手作りされているのにも驚きました。

だから甘過ぎず辛過ぎず優しい素朴な味なのですね。勿論素材にもこだわり、さらに美味しく良い物をと研究されているとの事。有難いし、応援したいです。

  • 冷凍パンなので何か特別な事をしたり何か加えたりしているのかと思いましたが、お店と同じ物をそのまま冷凍しているとの事で安心しました。
  • お店で1日100個も売れる人気のカレーパン。訪れた日は桜の見ごろで、大岡川沿いの弘明寺商店街も賑わっていました。地元に愛される庶民的なパン屋さんです。お店の中はひっきりなしにお客様が入っていました。
  • 身体に優しく美味しいパンを提供したいという思いがよく伝わってきました。こだわりがありながら、地域性やご年配のお客様に配慮し、価格を抑えて提供するための工夫が見られました。
    ご自身の酷いアレルギー体験が厳しい食材選びや工夫にも現れています。ナチュラル・コープでの取り扱いのパンが増えていくことを期待します。

商品委員会だより 食いしん坊通信vol.52より

あいわパンの生産者情報はこちらからご覧いただけます