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【放射能対策委員会だより】放射能から身を守る 5 <米編>

シリーズ 放射性物質から からだを守る!!
シリーズ第5回目は『米』について考えてみましょう。

ほーたい便り24ご飯 ほーたい便り24米

私たちの主食であり、一人当たりの摂取量が多い米。
事故後収穫された米(H23度産)の放射性物質検査件数26,464件のうち、基準値を超過したものは592件。
全体の約2.2%でした。
翌年からは、作付制限や吸収抑制対策、出荷後の検査を組み合わせた安全確保のための取り組みが実施され、検査件数1,032万件のうち基準値超過は84件。全体の 0.0008%となり、基準値を超えた米はわずかとなりました(H24度産)。H25年度の基準値超過は0,0003%となりさらに減少しました。H26年産については、福島県の全袋検査も含め、17都県(※)でこれまでに約1,099万袋の検査が行われ、全て基準値以内でした(平成27年4月27日現在)。
(※ 青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、山梨県、長野県及び静岡県)
検査は全て玄米の状態で行われ、国の基準値100Bqを超えたものは出荷されず市場には流通されていません。

ナチュラルコープで取り扱いのお米は、国の基準よりはるかに低い基準(5Bq)に設定しています。
生産者の方々による検査結果は以下のとおりです。

ほーたい便り24表1

これだけ低い検出限界値で検査されていますので、毎日安心して摂ることができるのではないでしょうか。

ぬか層が削られるにつれ、セシウムの濃度は減少する傾向にあります。
米をよくといで、とぎ汁を捨てることで除去率が上がります。

また、炊飯には水を添加するため、炊飯米にすると放射性セシウムの濃度は精白米の約3分の1に低下することもわかっています。
これらの結果より、玄米の放射性セシウム濃度が基準値以下で管理されていれば、炊飯米の放射性セシウム濃度は基準値を上回らないことになります。

(第24号 ほーたい便り by 放射能対策委員会より)