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山田洋治商店+丸富製紙 見学記

くらしを考える委員会で静岡県富士市にある古紙回収問屋の山田洋治商店とリサイクルトレペの丸富製紙の工場見学に行ってきました。

山田洋治商店では、紙パック・新聞・雑誌・段ボールなどの「うわもの」と産業古紙の「すそもの」を回収して分類、破砕機で処理しやすいように細かくし、固めて1トンの塊にして、再生紙工場へ送るまでの仕事をしています。

アルミラミネート、防水、ポリエチレンに直接印刷など、特殊な加工をされた古紙を、再生紙工場の用途に合わせて、80種に分類していると聞き、驚きました。

丸富製紙13
次に向かったのが、牛乳パックリサイクルトイレットペーパーの丸富製紙。
日本で最初に牛乳パックを原料にトイレットペーパーを生産したそうです。

牛乳パックの材料の2割はポリエチレン。残りがパルプ。
このパルプから、トイレットペーパーを作り、2割のポリエチレンも廃棄せず、専用の焼却炉で燃やして製紙に必要な蒸気を作っているのです。(サーマルリサイクル)
アルミ付き紙容器のリサイクルも可能にしました。

集めた古紙を溶かす方法は2つ。

一般古紙は、地球釜に入れて蒸気を当てながらぐるぐる回して繊維にばらす。
牛乳パックは、ラミネート古紙のため、バルパーに入れてパルプとラミネート部分を分離する。
それぞれの方法で繊維になったものを除塵⇒洗浄⇒分散⇒漂白して、抄紙機にかけます。

再生紙と言っても決してゴワゴワではありません。
日本のトレぺは、やわらかく、吸水性もよいとのこと。

富士市に製紙工場が多いのは、水が豊富だから。富士の豊富な湧き水を使い、排水も専用の排水処理施設で、微生物分解してきれいな水に戻しています。

トレペの芯も工場内で作っています。バウムクーヘンのようなロールが、次々とベルトコンベアの上を流れていき、パック詰めされていきます。すごい速さでした。

捨てれば『ゴミ』、回収すればリサイクルトイレットペーパー!
こうして、有効利用されています。
このサイクルがキチンと回るよう牛乳パックの回収とともに、リサイクルトレペの購入にもご協力ください。

(くらしを考える委員会ニュースNo.7 発行日 2018.4.9)

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