食べる・学ぶ・作る

蜜ろうラップを作ってみよう!+プラスチック学習会 オンラインイベント報告

くり返し洗って使える環境にやさしい蜜ろうラップを使って、身近なところからプラスチックを少しづつ減らしていければと思います。

蜜蝋ラップを作る前に動画を鑑賞し、蜜蝋とプラスチックへの理解を深めました

◎蜜蝋(みつろう)とは?

蜜蝋はミツバチの巣を構成する蝋です。動画ではミツバチの巣を煮て蝋を抽出。そこから不純物を除いたものが「蜜蝋」です。添加物を使用しない100%自然物なので、食品に使うラップに適しています。

◎プラスチックの害

プラスチックの多くには紫外線吸収剤や難燃剤などの化学物質が含まれ、これらは生殖機能異常やガンなどを引き起こす可能性があります。私たちは海洋生物を通じて摂取するだけでなく、大気中に浮遊しているマイクロプラスチックを大量に吸い込んでいる可能性が近年の研究でわかってきました。身近にあるマイクロプラスチックの一つ、マイクロカプセルは、柔軟剤や香り付きの合成洗剤、除菌・消臭剤などに使われています。

◎脱プラはかっこいいライフスタイル

動画では三重県多治見市の主婦・古賀さんの脱プラスチック生活を紹介。

買い物先は、量り売りが出来るお店が多く、パンはシリコンBAGや布袋に入れてもらう、お肉や魚は持参したふた付きのホーローバッドに直接入れて、お米は量り売りで紙袋に入れてもらうなどの工夫をされていました。3人家族で出す1ヵ月のプラゴミの量は、全国平均の1/8の量と少ないそうです。

「プラスチックのマイナスな面ばかりに目を向けるのではなく”かっこいい一つのライフスタイル”として脱ブラが浸透していけば大きな変化になる」とお話されました。

いよいよ、蜜ろうラップづくりへ!

講師は、蜜ろうラップを活用されている飯野委員長。
まずは、あらかじめ配布されたキットより、小さなサイズから作成します。

ミツロウラップ作り2

②クッキングシートの上に
布を置き、布全体にまんべんなく蜜ろうを置きます。
アイロンは、中温にあげておきましょう。

③もう一枚のクッキングシートをかぶせて、アイロンで上からギュッと押さえつけるようにして蜜ろうを溶かしていきます。
この時、アイロンは動かさないのがコツ。

ミツロウラップ作り1

④蜜ろうが溶けて布全体によく染み込んでくると布の色が変わってきます。アイロンをまんべんなく布全体にあてましょう。

⑤クッキングシートから外して一分もすると乾いて出来上がり!皆さんもうまくできました!
おにぎりを包んだり、容器のふた替わりに使えます。

脱プラ生活の工夫

蜜ろうラップを作り終えたあと、イベントの感想や脱プラ生活の工夫などについて参加者で話し合い、交流を深めました。

    • 食パンの袋やチャック付きの袋などはすぐに捨てずに再利用している。
    • 麻糸で編んだ手作りのキッチンたわしで、野菜の泥落としや食器洗いに使っている。
    • 食器洗いのスポンジをセルロースにかえている。
    • プラスチックじゃないと駄目なもの以外は、徐々に天然素材のものに替えている。
      (木製やステンレスの洗濯ばさみへ替えるなど。)
    • 自然素材の服をなるべく買うようにしている。

・・・などなど、皆さんの取り組みが聞けて参考になりました♪

 

くらしを考える委員会ニュースより