生産者からのおたより 中津ミート代表取締役 松下憲司さんより
組合員に感動して頂ける商品づくり
(有)中津ミート 代表取締役 松下憲司
2014年暮れの衆議院選挙は、経済政策・TPP・原発・政治改革・外交・安保を争点として争われました。どの政策をとっても私たちの生活に直結する大切なことですが、私は特にTPP問題を重要視しています。
このことは農業・食糧の自給率・食の安全性・保険・医療・経済など全てに渡った日本人の根源的な生活全般をアメリカのルールに従わせようとする協定だと考えます。1%の富裕層と99%の貧困層というアメリカの極端な格差社会を日本も再現させてはいけないと思います。
農業問題では、円安による飼料価格の高騰・米価暴落、漁業問題では燃料費の高騰(ここにきて少し下がりましたが)と不漁、そして中国への輸出による魚価の高騰等、食糧に対する心配の種はつきません。
養豚では昨年PED(豚流行性下痢症)の影響で、豚が不足して相場が高騰致しました。さらに昨年夏の高温のため、全国的に母豚の受胎不良が起きており、今年7月出荷分の仔豚の頭数が少ないことが予想されています。
弊社でも、昨年夏の高温による豚の発育停滞で原料不足が生じ、消費者の皆様には多大なご迷惑をお掛けし誠に申し訳ございませんでした。現在状況は回復し、順調に発育しておりますが、今後このような状況が起こらないよう獣医師と相談をして対策をとります。
また安定して原料を確保するためにも、今年2月より協力農場の安全な原料豚肉を加工品の一部に使用させて頂きます。協力農場の豚の飼料や衛生プログラムは弊社と同一の基準で行います。何卒ご理解の程お願い申し上げます。
このような不況の中、本物の味を守りつつ今年も消費者に感動を頂けるような商品を作り続けますので、ご支援の程よろしくお願い致します。