ナチュラル語り

生産者 だより***ロケット農場 岸根正明さんより

ロケット農場岸根さん

毎日畑で農作業していると、数年前からの気候の大きな変化を身を持って感じます。ここ5年ほどが顕著でしょうか天候のふり幅が非常に大きくなりました。ふり幅というのは寒暖差、乾燥と雨、強風、豪雨、異常高温などです。標高650mの農場も夏場は35℃にさらされ、砂漠のような乾燥と集中豪雨が当たり前になりました。

この気候変動が人為的なものなのか、地球という生命のサイクルなのか定かではありませんが、生命が持続していく上で過酷な状況になっていることは確かです。
野菜の栽培で見ると作業の内容も変化してきました。種まきや収穫は日々の天候の積算で変わりますから、昨年と同じ日にまいても収穫時期が2週間ほどずれてしまうこともあります。今まで見なかった害虫が出現したり、新たな病気が増えたり、直射が強くなりすぎて実が焼けたり…今まではなかったことが次々と起こるようになりました。

ロケット農場では農薬、化学肥料、除草剤など一切使わず野菜作りをしているので、温度を下げるために遮光ネットをかけたり、防虫ネットを細かい目合いに変えたり、マルチの色を変えたりして天候の変化に極力対応しています。ただ限界があって、自然は常に我々の想定を超えるので害虫や病気で駄目になるものも出てきます。畑に日々たっているからこその実感です。
自然はコントロールできません。身を守るすべは自分で身につけていく必要があるのかもしれません。

ロケット農場 岸根正明さんより

ロケット農場

 

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