NCYニュース

【報告】台風被害の産地・生産者応援激励・訪問バスツアー

八千代牛乳産地「千葉北部酪農農業協同組合」

 

高秀牧場高橋さん

11月9日(土)千葉県いすみ市は一足早く季節が進み、寒い一日となりました。

バスの車窓からはブルーシートで覆っている屋根が各所に見え、少し進むと被害がない場所等、地域に寄って違いがあるようでした。

伊大知牧場と高秀牧場の2個所を回り、それぞれで台風の状況をお聞きし、牧場の見学をさせて頂きました。

★伊大地(いおち)牧場

奥様からお話を伺いました。

牛舎の屋根が台風15号、19号、大雨と3回とも飛ばされ、想像を超えていた。材料が揃わず修理はいつになるかわからない。もっとひどい被害を受けた所もあるのでこの位なら仕方ないかとも思っている。

当時は発電機を稼働させ、ヘッドライトを点けて搾乳した。

★高秀牧場

高橋さんからのお話

台風15号の被害が大きかった。それなりの対策はしたが、想像以上の風。夜の間、寝られない程の揺れと音だった。色々な物が飛んだ。自分も外に出てみたが、飛ばされた。

4日間、停電になったが、発電機に切り替え朝から搾乳できた。牛の飲み水は井戸から汲み上げたが、集乳車が来ないので、4日分の牛乳を廃棄した。

近くの酪農家に発電機を貸したり、夜中でも電気屋さんが工事をしてくれたり、農協では燃料を運んでくれ、お互いに助け合って乗り越えた。日本全国の酪農家から連絡があり、うれしかった。又、この様に訪問してくれることにも感謝します。

倉庫が大破し家にぶつかる等、壊れた所は手付かず。これらは、そのうちに直るが、精神的に参り、酪農を止めようと考えている人が多い。台風初日に、近くの生産者が倒れた木の片付け中に亡くなり、いつも励まされていたのでショックだった。

又、牛が命を落とすことは大きなダメージ。ほとんどの農家で死んでいる。業者が回収できず、何日も死んだ牛をみながら作業をするのはつらいものだった。

交流会と贈呈式

台風被害の産地・生産者応援

千葉北部酪農協の西川専務理事、生産者の皆さんにも加わっていただいて昼食を摂りながらの交流会後、組合員の皆さんからの搾乳用タオル・義援金目録を手渡しました。

 

『高秀牧場』について

◯循環型酪農

排泄物から堆肥・液肥を作り商品化し自給飼料を生産、それを又牛に与えています。

◯健康な牛

米主体の飼料を使用。
稲わら、米、酒粕、みりんやビールのしぼり粕、配合飼料等で国産85%・輸入15%となっている。
コストの50~70%がエサ代。輸入依存では足腰が弱い。国産に替えて4割コスト削減に。

 

~乳牛について~

・一年間に8200㎏の乳を出す(一日平均30㍑)。

・一日に水100㍑、餌45~50㎏必要。

・14ヶ月で妊娠、24ヶ月で出産、その後は年一度の出産。出産しないと乳が出ない。

 

乳用タオル・義援金についてはこちらからご覧いただけます

9/14(土)被害の大きかった千葉県2産地へお見舞いに訪問しました。南房総市 三芳村蛍まい研究会の被害状況 

千葉北部酪農農業協同組合(八千代牛乳)の生産者情報はこちらからご覧いただけます

ナチュラルコープの牛乳についてはこちらからご覧いただけます