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腸内環境を整えて免疫力を高める為に 〜生活アートクラブ 富士村社長からのメッセージ第二弾〜

〜日用品やぬか床でお世話になっている生活アートクラブ 富士村 夏樹 社長よりナチュラルコープ組合員へのメッセージを寄せていただきました〜

1861年、パスツールは「生命は生命からのみ生まれる」との学説を唱えました。私達はいのちを継続する為にいのちをいただくこと、が基本だと思います。食の質は極めて重要です。なぜなら「生の質」を高める為に食の質は不可欠だからです。

しかしながら、いのちのない食品、原料の出処、製造の裏側が見えにくい食品が世に溢れています。それだけ健康を維持、向上させる事が難しくなってきた時代とも言えます。食がからだをつくる事の認識や教育をもっと徹底する必要があります。質的に「もっと健康になる」事こそが重要です。健康とは単に病気でないという事をはるかに越えているものです。

そして健康の質は自らの心がけでもっとレベルの高いものに作り上げることができます。いのちに近い食物の摂取と共に、緑黄色野菜を欠かさず、腸内環境を意識した伝統的な発酵食品の摂取、良質な水を廻らせることも必要です。

免疫力と密接な関係があると言われる腸内細菌叢(そう)は、母親からいのちの財産として受け継がれたもので、すべての人が固有の性質をもった腸内細菌です。「叢:そう」とは訓読みで「くさむら」、すなわち細菌群の「固まり」という意味で、良質な食べ物によって、より強固に活性を帯び、育まれます。一般的に「腸活」を意図したビフィズス菌やヨーグルト等の直接的経口摂取により腸の中の菌数を増やすような事も言われていますが、むしろ直接摂取より、ご自身の腸内環境が活性化できる環境づくりの為の食生活をする事の方が望ましいと私は考えています。

その為の食生活の重要なポイントとして、なにが最高の食品であるかを追い求めるのではなく、ありとあらゆる食材を、あらゆる調理法で摂取する事がすべての食材が最高の食品となり腸内環境を活性化させると考えるのは、日本食の原点にも繋がるものであると考えます。日本食は材料に於いて多彩であるばかりでなく、生・煮・焼・蒸・炊・茹・炒・漬・焙・等の他、発酵や半生、蒸し焼き等に至る微妙で複雑な伝統的調理法とあわせて、季節感を尊重した初物や旬の喜びを食膳に供する事に配慮しています。

地産地消、身土不二が蔑ろにされ、利便性や企業利益優先の「腹を満たすだけ」の飽食の時代の犠牲者にならないよう、からだとこころをつくる真の健康をつくりあげていく必要があります。家庭単位で食について話し合い、地の物を食べ、季節を取り入れ、農を感じ、素材に触れることを愉しむ文化的な食生活を基盤とし、日本の食料事情を考えながら、医療や医薬に頼らないからだづくりを実践していく事が大切です。

ナチュラルコープヨコハマさんの誌面に掲載される商品の数々は、組合員さんが求める基準を具現化したものばかりと思います。これらを多種多様に組み合わせ、ご家庭の健康づくりに役立てて頂きたいと思います。

※創業者である富士村の祖父、正垣一義は乳酸菌研究の第一人者であり、京都に日本で最初の乳酸菌研究所「不老園」を設立、昭和23年、24年には国会にて「寿命論と有効細菌について」と題し、国民体質改善を目的とした腸内細菌に纏わる講演をしています。参考までに「雪室ぬか」は腸内環境の活性化を目的に生活アートクラブで開発した商品です。

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天笠先生よりコロナウイルス感染に備えるために「メッセージ」をいただきました

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