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ナチュラルコープ 30年の歩みを振り返る 

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〜設立30周年を記念した編集部による取組みとして
生協の原点を再認識できるような懐かしいエピソードを紹介していきます
今回は元理事長の二瓶妙子さん(現組合員)にお話を伺いました〜

加入のきっかけ

昭和60年、出雲市から横浜市に転入したばかりの頃、たまたま金沢共同購入会の試食会をやっていて、卵の良さに引かれて加入しました。子どもが生後6か月の頃でした。

商品の開発について

顔の見える生産者から商品を買いたいとの思いがあり、つながりを拡大していきました。神作さんや嘉山さん、微生物農法の方々など皆がまだ若くて熱意があり、良い生産者に恵まれました。お米の生産者を各地に増やし、かもめパンさんに国産小麦でのパン作りを依頼したのもこの頃。商品が充実するまではグリーンコープに支援をお願いしていました。

委員会の活動の様子

私は「商品委員会」に入りました。産地をよく訪問し、子どもを連れて九州や北海道まで飛び回って楽しかったです。見学し学んだことの情報発信や、子ども向けのイベントを多く開催しました。
「くらしを考える委員会」では、原発や環境問題について考えを深め、ファイバーリサイクルや各種講演会など運動を活発に行っていました。
当時は兼任が多く、理事と委員の区別があいまいでしたが、今は理事会と委員会の役割がきっちり線引きされて、自由度はないかも知れませんが、組織として成熟しているのかなと思います。
現在は地区も5つに絞られていますが、以前はもっと細かく分かれ、近所ですぐに集まれるほどだったので、井戸端会議のように参加しやすかったです。専業主婦が多くて時間的ゆとりがありました。

当時の食について

安全な食品が手に入りにくい時代で、組合員さんたちは「本物」を求めていました。
自分たちの活動が家庭での食生活にダイレクトに反映し、日々の食卓で生産者の顔が見えるような食生活を送ることができ、振り返れば豊かだったと感じます。
以前は加工品など商品化されていませんでしたが、忙しい現代の生活では安心して使える加工品も必要ですね。

今後に望むこと

・生産者との関係性をより一層大事にしてほしい。
・働く主婦が増えて組合員活動が消極化するなか、直接の意見を吸い上げる体制を。
・少子化・核家族化・高齢化に伴い、商品ニーズやサービスなど、時代を見極めて生協の良さ・強みを保持していってほしい。

こぼれ話

理事会でナチュラルコープの理念“食べものを生命の根源とし、自然・地球を守る運動へ!”が決定され、同時にロゴマークを募集。色んなアイデアが出る中で、おなじみのカブマークに決定しました。

現在のナチュラルコープの礎となる熱心な活動の様子が伝わってきました。
ありがとうございました!