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3生協合同企画  気候危機と海洋プラスチック問題 オンライン講演会 報告

5月18日(火)やまゆり生協(海老名市)・自然派くらぶ生協(八王子市)との合同企画でオンライン講演会が行われ、ナチュラルコープは21名の組合員が参加しました。

〝目撃者〟としてのお話

講師は、30年来のプロダイバーで、環境活動家の武本匡弘さん。武本さんは40年間撮影し続けた水中映像とともに、ご自身が目の当たりにした、海の異変・気候変動についてお話してくださいました。

 

サンゴの白化・磯焼け

エコストアパパラギ 白化が進む沖縄辺野古のサンゴ

白化が進む沖縄辺野古のサンゴ

まず、衝撃的だったのは、地球規模でのサンゴの白化。沖縄の海では9割のサンゴが白化・消失したそうです。

磯焼けは、コンブ、ワカメ、ヒジキなどの海藻群落が消失することです。日本中の海で起きており、身近な江の島の海でも確認できます。

これらの原因は、水温の上昇、海の酸性化。他にも複合的な要因が考えられます。気候変動により、海の砂漠化が進み、生物の多様性が失われ、死の海に近づいているのです。

 

海洋プラスチックと気候変動は同じ問題

エコストアパパラギ パラオ、ペリリュー島ビーチ。マイクロプラスチック・ペットボトルキャップの山

パラオ、ペリリュー島ビーチ。マイクロプラスチック・ペットボトルキャップの山

プラスチックは作る際も、捨てる際も、大量のCo2を排出し、気候変動を加速させます。また、有害な環境ホルモン物質などを含み、ヒトを含む生態系を破壊します。プラスチックはリサイクル・リユースが難しく、リデュース(作らない・使わない)することが大切です。

 

〝当たり前〟を疑ってみる

気候変動の原因は、私たちの〝当たり前の生活〟の中にあります。例えば、「過剰包装では?」「このプラスチック製品は不要では?」と、一人ひとりが考えること。無理はせず、「やってみたら、よかった!」という発見を大切にしましょう。

 

エコストアパパラギ

藤沢駅南口徒歩4分。武本さんが始めた〝プラスチックフリ―専門店〟です。セミナーも随時開催。保存容器、マイバッグを持参して行きましょう。

 

*写真提供 エコストアパパラギ