食べる・学ぶ・作る

ぶっちゃけトーク第二弾!「どーなってるの?放射能 土壌の汚染について知ろう」報告 

放射能イベント

今回の講師にお迎えしたのは、「こどもみらい測定所」代表・「みんなのデータサイト」事務局長の石丸偉丈さん。
原発事故後6年半の測定から見えてきた土壌や食品の汚染について、詳しく教えていただきました。

土壌の汚染

東日本全域が広く汚染されたのは2011年3月21日。
放射性プルームが内陸方向に流れ、さらに同日降った雨によって土壌に定着した。定着した放射性物質の原子核崩壊に伴いガンマ線が放出され、各地で高い空間線量値が計測された。現在確認されている汚染はほとんどこの時に定着した物。その後、放射性物質それぞれ半減期を過ぎ、徐々に空間線量は下がってきた。半減期を10回繰り返すと放射線量は約1000分の1になる。(ヨウ素131は半減期8日間なので80日、Cs134は半減期2年で20年、Cs137は半減期30年で300年。)
現在も事故現場から,空間に地下水に放射性物質の放出は続いているが、事故当初に比べるとその量は減っており、横浜では普通に生活して問題ないレベルである。

 

食品の汚染 

現在、食品に関しては安全なレベルのものが多く
「事故後崩壊していた地産地消を、どこまで取り戻せるかという時期に来ているのではないか。」
と石丸さんはおっしゃいます。
生産者とのつながりを大切に、地産地消を進めてきたナチュラルコープヨコハマにとっても、とてもうれしい言葉です。

事故から6年半、ここ横浜では高濃度線量を確認することはほとんどありませんが、福島ではマイクロホットスポットの線量はまだまだ高く、街中の掲示や地元新聞の記事等、線量を意識する日常が続いています。
関東で使う電力のための原発で起きた事故による汚染、電力を利用していた側にも責任の一端はあるだろうと思います。
改めて「1950‐60年代の核実験~1986年4月のチェルノブイリ原発事故~2011年3月の東電福島第一原発事故」の過去を捉えなおし、世界に400基以上ある原発のどこで事故が起きても相当厄介な代物であることを踏まえ、再生可能エネルギーによるパワーシフトやエネルギー政策について、しっかり考える必要性を感じました。

ほーたい便り 第 47号 by 放射能対策委員会  より