食べる・学ぶ・作る

食いしん坊通信VOL.17 硝酸態窒素という物質を知っていますか? by 商品委員会

農家
皆さんは、硝酸態窒素という物質を知っていますか?
植物を育てる上で大切な3要素は 「窒素」「リン酸」「カリウム」です。

その中でも、「窒素」は植物の成長に特に重要です。

◎有機肥料(アンモニア態窒素)→ 土壌微生物(硝化菌)により硝酸態窒素になり吸収されます。

◎化学肥料(硝酸態窒素)→ そのまま吸収されるため、早く生育し、農家経営は安定ですが、必要以上に与えられた硝酸態窒素は、タンパク質に変化せず、そのまま作物に残ってしまいます。

作物に残ると良くない理由 1

硝酸態窒素の残留が少ないほうが、美味しい。
おいしさの目安になる。
硝酸態窒素が多く含まれている野菜は、みどりの色が濃く、食べるとえぐみや苦みがある。
湯がくと、お湯が真黄色になる。
硝酸態窒素が多そうだなと思ったら、茹でて半減させてから食べることをお勧めします。

作物に残ると良くない理由 2

硝酸態窒素を多く含むものが体内に入ると、ニトロソアシン血しょうに 分解し、発がん性が高まったり、生殖器トラブルの懸念があると言われています。
また、特に子どもへの影響が大きく、ブルーベイビー病の原因と言われています。
ビタミンCをたっぷり取ることで,毒素を還元してくれるそうです。
その他、環境にも影響があります。化学肥料は、効果が早い反面、土壌への流亡もしやすいのです。
植物にとって大切な硝酸態窒素は、人間や動物に酸素欠乏を引き起こします。
日本の国や県でも窒素量を減らす運動がされています。

ナチュラルコープヨコハマの野菜生産者は、肥料設計をきちんとし、肥料を醗酵させる等で、残留硝酸態窒素を最小限に押える努力をしています。
それにより、より安全で美味しい野菜を生産しているというわけです。

そこで、商品委員会では、野菜に含まれる硝酸態窒素を測定しました。
組合員の皆さんにお知らせしていくことで、より安心して野菜を食べていただけるようにしたいと思います。

測定結果

ナチュラル生産者 大手スーパー
ブロッコリー 60mg/kg 三浦G川名さん 380mg/kg
ほうれん草 100mg/kg  白井エコ中村さん 3560mg/kg
小松菜 2270mg/kg  デコポン有機 3860mg/kg
キャベツ 1000mg/kg 三浦G嘉山さん 3460mg/kg