ナチュラル語り

【食いしん坊通信】NO-RAの千葉さんの畑を訪問してきました!

7月17日商品委員会として、いつも美味しい野菜を提供してくださるNO-RAの千葉さんを訪ねて、丹沢の山並みが美しい愛川町の畑に行ってきました。

◎基本は土作り

千葉さん(NO-RA)1
海のように広がるカボチャの葉。これから8月までには、さらに一面に広がるそうです。
カボチャは万次郎4株と受粉用の4株しか植えていませんが、万次郎は一株に100個もできるそうです!

毎年、同じ場所に作っていますが、連作障害はありません。
それは、カボチャが終わってから、麦を蒔いたり、ソルゴー(モロコシの一種の草)をすき込んだりしているからです。
緑肥をあげると土がふかふかに成ります。
※緑肥とは、雑草も含めて草は全て太陽光エネルギーのかたまりなので、それを土にすき込んであげることです。
土は、ゆっくり良くしていくと、野菜の味がぶれません。

土作りとは、有機物を増やすことです。そうすると微生物が増えて発酵します。土の塊ができて、空気の層と水の層ができます。それは作物を作りやすい環境です。
つまり、微生物が生きやすい環境をつくることが大切なのです。

土を良くすると、肥料は要りません。
千葉さんは有機農法では必要とされる堆肥をわざわざ別の場所に作ったりはしません。
畑に緑肥をすき込み、畑を休ませ、畑の中でゆっくり発酵させながら堆肥を作っているからです。
土が良くなると、あとは、自然にお任せで良い作物が採れます。

千葉さんにとって、雑草は敵ではありません。
作物は元気で、その回りには雑草がたくさん生えていた方が良いのです。その方が、多くの種類の生き物が棲息できて、病害虫の天敵もやってきてくれます。

自然に負担をかけない農業がこの農法です。
土、本来の力で作物を育てるのです。
良い土さえ作っていれば良い野菜はできます。人手も要りません。それにプラスαとして、収穫量を上げ満点の野菜にしていくには、植え付けや収穫、除草など作業のタイミングを見る必要がありますが、良い土を作ることは誰にでもできます。

千葉さんは、農薬も化学肥料も使わないこの農法を、なるべく多くの人に知ってもらい伝えて行きたいと考えています。
現在、研修生は5名います。研修期間は2年間。
その人の人生に責任をもって、自分でもマネジメントできるように全てを伝えるのに必要なのが2年間だからです。今現在の卒業生は2名。
これから全国にこの農法が広まって行きます。

◎一歩進んだ有機農業へ

千葉さん(NO-RA)2
有機農業は先人達の努力で、技術が確立されてきました。
だから、さらに上を目指して行きたい、と千葉さんは仰います。

千葉さんが作る有機野菜を、
「安全だから」だけで無く、
「美味しいから」
「野菜がキレイで料理をしていて楽しい」から買ってもらいたい・・・

畑に人が居る風景が好き。農業が好きで楽しいから人にも
「楽しい」を届けたい、人が
「行きたい」と思う畑にしたい・・・

千葉さんのお話しは聞いていて楽しくワクワクします。
私たちが食べる野菜を作ってくれる人から直接お話しを聞けるのは、嬉しいです。

「今年のキュウリは、雨が少なく急な高温に加え、モグラの被害にあって・・・」
「白ナスは輪切りにして焼くだけで美味しくて大好き」
それぞれの野菜のご苦労やエピソードなども貴重です。

最後に、農業をやっていて一番嬉しいことは?と聞いてみました。
「野菜が美味しいと直接言われるよりも、自分が作った野菜を食べた人が笑顔になるのを遠目に見ているのが嬉しい」という千葉さん、
本当にありがとうございました!!

〜商品委員たちの感想〜

😛 千葉さんといい、ロケット農場の岸根さんといい、最近のアラフォー世代は世の中を良くしようとしている立派な人が多い、日本の今後は明るい!と帰り道にみんなで話しました。
😀 「土作りが大切」「微生物が大事」というのは、他の生産者さん達も仰っていました。皆さん、素晴らしい生産者です。この人たちとご縁を作ってくれているナチュラルコープの職員さんにも感謝です。

フォトギャラリーに、今回の千葉さんの畑の写真をUPしてあります。ぜひご覧ください!

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