ナチュラル語り

国産ザーサイ、生のりの佃煮….こだわりの遠忠食品工場へ!

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2016年冬、商品委員会が、
遠忠食品の越谷工場におじゃまして取材してきました。
海苔の佃煮をはじめ各種の佃煮や国産ザーサイなどの総菜でお世話になっています。
特徴は、原料をはじめ、調味料も厳選した国産素材を使用していることです。
もちろん、化学調味料、合成添加物は使用していません。
昔からの製法を受け継いで作っています。

 

佃煮について

ナチュラル語り:遠忠食品2

現在、多くのメーカーは佃煮を作るのに蒸気釜を使用しています。蒸気釜は30分で出来てしまう便利なものです。
一方、遠忠食品は昔ながらの直火釜です。
直火釜は仕上がりまで約2時間かかりますが、醤油の香ばしさが素材に残り、ふっくらでき上がります。
国産素材は時期により水分量などの状態が違うので、職人の経験と技をもって火加減を調節しながら作ります。

国産ザーサイについて

今評判の国産ザーサイも、本当にこだわった素材で作っています。
鰹エキスは、枕崎の鰹節と水だけで作り、醤油は近藤醸造元の国産丸大豆醤油です。
近藤醤油は保存料やアルコールが入っていないので、夏場は冷蔵庫に入れなければならず大変だそうです。
私達が見慣れた近藤醤油のケースが並んでいて嬉しくなりました♥

生産者と消費者の関係とは

遠忠食品は漁場や農地に頻繁に足を運び、生産者との対話を心がけています。
そして材料は漁師や農家の生活が安定するよう適正な値段で買い取っています。
国産の材料ができる環境を大切にしたいからです。
生産者、メーカー、販売者(ナチュラルコープ)、消費者の“輪“が大切、
増収、増益でどこかが利益を独占すると、必ず泣いている生産者がいる、
という言葉に納得です。

ナチュラル語り:遠忠食品4最近、取引先で国産ザーサイを生産してくれていた農家の一つだった茨城の農家が廃業したそうです。
2町歩(約2ha)の広大な畑で、有機JASを取得して生産していたそうですが、
ザーサイ以外の野菜を出荷している先(ナチュラルコープではありません)が、放射能汚染の心配があるからと西の方の野菜を多く仕入れるようになり、廃業を余儀なくされたそうです。
放射能測定では放射能は常に検出されなかったのだそうですが・・・
福島をはじめ、その周辺の広大な農地がどんどん無くなっていくそうです・・・

参加した商品委員の感想

★信頼できる生産者と、信頼できる加工者と、信頼できる販売者と、信頼性を大切にしている消費者。
これらのしっかりした強い関係が、豊かな生活をつくることを、改めて考えさせられた。
どんなに安全安心な食品を求めていこうとも、良い生産者、加工者、販売者がいなくなっては、食生活を守ることはできない。
私たちが、素晴らしい生産者等を守るためにできることはなんだろうか、考えたい。大切な生産者を風評被害から守るために、私たちができることは?

★遠忠食品の田村さん、初めてなのにどこかで会った気がする・・・どこだっけ?
そうだ、以前ナチュラルコープ商品委員会でおじゃました別のメーカーさんでも同じようなことをお聞きしたのを思い出した。
環境のこと、世の中のことを考えている生産者・メーカーさんとご縁があるのは幸せ♡