食べる・学ぶ・作る

【委員会だより】放射能から身を守る 2 かんたん 除染方法 <野菜編> 

ほーたい便り19
前回は「汚染されやすい場所」を取り上げました。
今回は、「野菜の食べ方」についてです。
放射線物質は大気中から土壌へと移り、今は作物の根からの汚染が心配です。
でも、普段の下準備や調理法によって、除去率を高めることができます。

★洗う
・セシウムは水に吸着しやすいため、流水で洗うだけでも半分位が除去できる。
・水よりお湯で洗うと、除去率が高くなる。

★皮をむく
・いも類や人参、ごぼうなどの根菜類は、「流水で洗う→皮をむく→また洗う」。
・キャベツやレタス、白菜などは、表面の葉を3、4枚むき、長ネギも外側の1枚をむく。
・人参で55%、じゃがいもで36%のセシウム137を除去できる。

★先端を切り落とす
放射性セシウムは、土の成分や有機物に吸着して離れにくいため、地表から5㎝ほどのところにとどまる性質がある。
・・・・→
葉類は土に触れる根元、ナスなどはヘタの部分を長めに切り落とす。
にんじん、大根、かぶなどの根菜は、葉に近い部分を切り落とす。

ほーたい便り19-2★ゆでる
・水だけより、塩水でゆでた方が除去率が高くなる。
・切り口が大きい方が効果大。

★酢につける
・放射性物質は、酸に溶けやすい。
・酢漬けの酢は、使わずに捨てる。
・きゅうりでセシウム137の除去率は85%。

いかがでしたか?
放射性物質は、加熱・冷凍しても減りません。
(セシウムの沸点は600度以上、ストロンチウムは1400度近くもある。)
いつもの下準備に少し手間をかけて、なるべく体内に放射性物資を取り込まないようにしたいですね。
次回のほーたい便りも、お楽しみに!

※以下の文献のデーターを参考にしています。
【参考文献】
・家族を守る!!放射性物質を除く食事
・自分と子どもを放射能から守るには

第19号 ほーたい便り by 放射能対策委員会より