ナチュラル語り

三芳村蛍まい研究会 渡邊さんより 

生産者からのおたより:三芳村蛍まい研究会

今季の田植えもほぼ終了した5月9日、当会前理事長の神作良一が亡くなりました。

新盆も終え、故人の最後の作付けとなる稲もたわわに実っています。

戦後の経済成長と経済効率偏重社会に巻き込まれる食と農をなんとか守りたいとの思いから始まった、三芳の有機農業。
故人の生涯を思うと、 その流れの中から、生産者、消費者の最大公約数を選択して、産地直送の仕組みを創始していったことに尽きると思います。

4月16日に倒れてから、驚異的な回復力で一時持ち直し、 「TPPに負けられねえ…」 と話していたようです。

故人をはじめ、先人の先見の明と努力の結晶として、現在の三芳村蛍まい研究会もあります。

迫り来るさらなる経済グローバル化の前に、試練の時を迎えようとしている蛍まいの特別栽培米栽培・産直活動ですが、 故人の好きだった二宮尊徳の短歌

「この秋は 雨か嵐か しらねども
今日のつとめの 田草取るなり」

を思い、日々努力していきます。

(農)三芳村蛍まい研究会   渡邊 和彦

※神作さん、美味しくて安心して家族で食べられるお米と卵を長い間、本当に本当にありがとうございました。
気さくで明るい神作さんとお話しすることができその農産物をいただくことができて私達は幸せでした。
ナチュラルコープの最初から関わってくださった神作さんなくしては、今のナチュラルコープはないといっても言い過ぎではありません。

商品基準の高い商品を簡単に買える昨今。さまざまな人たちの努力によって今に至っていることを忘れてはいけないと改めて心に誓っております。

ナチュラルコープヨコハマ・組合員一同